あゆと祐一が晴子のタクシーに乗った頃・・・Kanon女子軍はと言うと・・・
真琴&名雪&栞:「く〜・・・」
少数はまだ夢の中だった・・・が・・・頭脳派グループは全員健在、
バスの中で『第一回 祐一をなんとしても奪取しよう会議』を開いていた。
秋子:「倉田さん、バスに乗ったのは良いんですけど・・・
どうやってあゆちゃんと祐一さんを追いかけるんですか?
もう、この辺りにはいないようですけど・・・?」
秋子さん達が名雪達を乗せたときには、時すでに遅し・・・
あゆと祐一は地獄のドライブの真っ最中だった。
佐祐理:「あはは〜、こんな事もあろうかとちゃ〜んと用意しときましたよ〜。
舞〜、あれ出してくれるかな〜?」
舞:「・・・はちみつくまさん」
舞はそう答えると、おもむろに寝ている栞の上着を脱がし、ポケットを漁りだした。
栞:「ん・・・あっ・・・」
香里:「な!? 何をやってるんですか!!」
舞の突然の行動に香里は一瞬「私の栞を・・・初めては私が・・・」などと思った香里だが、
すぐに現実に戻り、止めに入った。
美汐は舞のその行動を目の当たりにして、耳まで真っ赤にして両手で顔を隠していた。
目の部分だけはあけて、しっかりと見ていたが・・・
舞:「・・・あった」
舞は目的の物を見つけると、それを佐祐理に渡した。
佐祐理:「ほぇ〜、ありがと、舞♪
だけど、今度からはちゃんと了承を取ってからにしようね♪」
舞:「・・・はちみつくまさん」
舞が佐祐理さんに手渡した物は・・・折り畳みの携帯のような形状をしていた。
秋子:「それは何ですか?」
佐祐理:「祐一さん探知レーダーです〜。 これがあれば祐一さんが日本の裏にいようとも
ばっちりわかるんですよ〜」
香里:「何でそんな物が栞のポケットに・・・」
舞:ボソッ「・・・四次元ポケットにはスペアポケットが・・・」
香里:「え?」
佐祐理:「あ、あはは〜、あんまり気にしちゃいけませんよ〜」
美汐:「それで相沢さん達が見つかるならいいじゃないですか」
立ち直った美汐の言葉に、香里はしぶしぶ納得しそのレーダーを追って秋子さん達は出発した。
地獄体験ツアー中のあゆ&祐一は・・・
祐一:「うわっ!!」
あゆ:「うぐぅ〜〜〜〜っ!!」
晴子:「今のは危なかったな〜、あと一瞬でも反応が遅れてたら踏みつぶされてたわ〜♪」
・・・軽快に大型トラックに潰されかけていた。
あゆ:「・・・うぐぅ、祐一くん・・・」
祐一:「な、なんだ・・・あゆ・・・」
あゆ:「いままでありがとう・・・」
そう言ってあゆはゆっくりと目をつぶ・・・
ポカッ!!
あゆ:「うぐぅ、痛いよ〜」
祐一:「バカなことを言うからだ」
あゆ:「だって・・・うぐっ」
晴子:「おっと〜、危ないな〜♪」
あゆ:「祐一くん〜、世界がまわってるよ〜!!」
道路の真ん中でスリップ&スピン・・・赤信号も、ものともせずに暴走タクシーは進んでゆくのだった・・・
感想はこちら